再検討すべき方向性:海洋摂理と南北米統一運動
- johnsato
- Nov 21
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佐藤ジョン 2025年11月
米国を中心に、世界社会では多くの混乱が見られます。私たちは、このような時代にどのように進むべきでしょうか。
これからの私たちの方向性として、どのような道があるでしょうか。米国は世界に対してどのような責任を負い、家庭連合はその米国をどの方向へ導くべきでしょうか。
「方向性」や「道」という観点から見ると、今なお中途半端なままになっている長期摂理として、「海洋摂理」と「南北米統一運動」という二つの道が挙げられます。(南北米統一運動に関するみ言は、『真の父母経』第十篇第三章第四節「南北米統一運動の課題と実践」にまとめられています。)
真のお父様は摂理の方向性に関して、米国で次のように語られたことがあります。
「我々はこの基盤を全世界のために築かなければなりません。これが人々と国家を一つにする最も早い方法です。先生はこれをいかになすかを常に考えていました。だからこそ、先生は海に基盤を築いているのです。我々がこの基盤を造れば、将来に向かう我々の方向性はまっすぐなものとなるでしょう」(『み旨と海』第11章、1985年8月) また、北米と南米の合同摂理として、以下のように語られています。
「南米摂理は、神様が立てられたアベル圏の勝利と祝福をカイン圏にまで移し、広げる摂理である。アベルの位置にある北米のプロテスタント圏の基盤を南米のカトリック圏に移し、一つにする摂理である。その次に、その一つになったアベル圏の勝利をユダヤ教圏に連結して一つにし、さらに、一つになった広いアベル圏の勝利をイスラーム圏に連結させて大きくし、その大きく広がったアベル圏の勝利と祝福を他の宗教圏にまで連結させるのが、未来の摂理の方向である。北米をはじめとする世界の統一教会は、精誠を尽くして南米を支援しなければならない」(真の父母経10篇3章2節「サンパウロ宣言文」より)
現在、米国は右派・左派の分裂により混乱しており、世界も冷戦以降に類を見ない緊張状態に置かれています。このような時に、家庭連合は、真の父母様が語られた「海洋摂理」と「南北米統一運動(南米摂理)」という方向性を改めて検討すべきだと考えます。
【南北米統一運動の背景】
多くの食口の皆さんは、かつてジャルジン修練会に参加するなどして南米摂理についてある程度知っていると思いますが、真のお母様がジャルジンを訪問され、南米摂理や摂理四か国について語られたのは、最近の2024年7月のことです。多くの人は南米摂理を「過去の摂理」と考えているかもしれませんが、実はそれはまだ完結していません。南米摂理は1995年のサンパウロ宣言によって「第二次四十年路程」として始まったので、その期間は2034年まで続くはずです。
実際、真のお父様は「米国で培ってきた海洋摂理の基盤は、南米摂理、さらには世界的海洋摂理を始めるための基盤であった」と幾度も語られています。北米の責任という視点で言えば、北米はアベル的キリスト教文化圏、すなわち第二のローマ帝国として、真の父母様と共に世界のためにその権威と富を用いるべき立場にあります。
その出発点として、統一運動はキリスト教圏を代表し、北米(アベル)が南米(カイン)を愛するという実践を行うべきでした。そして、その兄弟の和合を支える立場にあったのが「母の国」日本です。この北米と南米の統一が、真のお父様は世界宗教の統一、そして韓半島統一にまでつながると語られました。
「今や南北米さえ父母様を通して一つになれば、韓半島の南北統一はもちろん、イスラエルとイスラム圏、ヨーロッパまで、統一は問題ありません。一度にすべて成就するのです」(266-134, 1994年12月22日、『真の父母経』第十篇第三章第四節)
真のお父様は、「南北米の統一」こそが、世界の統一、延々と争ってきた宗教の統一、そして共産主義と自由民主主義の思想闘争を象徴する韓半島の統一への道だと語られたのです。
【北米が検討するべき摂理的方向性】
摂理の中において統一の方法は常に「ために生きる」ことです。北米というアベルが南米というカインのためにすべてを捧げること、それが南北米統一へとつながります。そのため、お父様は1995年に北米の事業基盤を南米に拡大しようとされました。サンパウロ宣言では次のように語られています。
「サンパウロ宣言とともに南米戦線へ大移動するのです。『アメリカを離れる』と発表しなさいと話しました。父母様はアメリカを離れ南米に移るのです。したがって、すべての制度と機関を縮小し、アメリカに投入してきた経済力と人材を南米に投入します」(『真の父母経』第十篇第三章、268-131, 1995年3月31日)
真の父母様は数十年間培ってきた北米の基盤を南米に移そうとされました。その流れの中で、日本人食口を先頭にレダの開拓が進められたのです。
パラグアイにいる私たち(アクアムンド社)も南米にボート事業を拡大するため、真のお父様が北米で開発されたグッドゴーのボート生産会社を2005年にアスンシオン近郊で設立しました。
また、2024年にはパラグアイでレストラン事業も開始しました。なぜなら、レストランや魚事業は海洋摂理の重要な基盤であるからです。
真のお父様は次のように語られています。
「食口はこのオーシャン・チャーチ(Ocean Church:海洋教会)を好みません。『水産業をしなさい』と言うと逃げてしまうのです。そこで、私は全米に千軒の日本食堂をつくる計画を立てています。そして五百三十五か所の海洋教会を建てるのが次の計画です」(『環太平洋摂理』第1章 2.1.1)
真のお父様は米国に千軒の日本食堂をつくりたかったと語られています。もしこれを南北米全体で実現できるなら、真の父母様はどれほど喜ばれることでしょうか。
南米は現在、良い方向に進んでいます。以前は海洋摂理についてほとんど知られていませんでしたが、今では多くの家庭連合メンバーがその意義を学び始めています。
しかし、南米のメンバーの多くは経済的に困難な立場にあります。だからこそ、家庭連合の中で、北米や日本で培った事業経験を南米で生かし、現地の人々が自立し起業できるよう支援する運動を起こしていってはいかがでしょうか。



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